だいぶ更新をさぼってしまいました。反省、反省。
久しぶりにお箸のお話です。
私の好きなお箸に青森県は津軽の七々子塗のお箸があります。
七々子(ななこ)とは津軽弁で「魚の卵」を意味しています。写真のように粒々模様が昔のデザインなのにも関わらず、現代において見てもなんともモダンに見えませんか?
この七々子塗ですが、なかなか技術が必要なんですよ。うまくやらないと粒の輪っか模様がアルファベットの「C」のように途切れてしまったり、輪っかがつぶれてしまったりと、難しいんです。粒々模様は菜種を使ってつけます。漆を塗り、乾かないうちに菜種を蒔き、乾いてから菜種を払い落とすと一粒ごとに小さな輪の突起が出来る。(月のクレーターのような感じですね。)その上に色漆を塗り重ねて研ぎ出すと輪っか模様が浮かび上がるんですね。
とっても丈夫でモダンな七々子塗のお箸。オススメです。