お箸はどうしても消耗品である部分が大きいので、なかなか一生を共にできるようなお箸はありませんが、この箸ならば大切に使っていけば、一生モノのなるかも?というお箸をご紹介していきたいと思います。
古代中国の史書「十八史略」には、殷の紂王が象牙の箸を作った際、それを見た叔父の其子が「いずれ王は玉杯を使い、虎の肉を食うようになるだろう…」と嘆いたというエピソードがあります。
定かではありませんが、かなり古くから中国では象牙のお箸があったようです。
写真は、箸先が銀になっている「先銀象牙箸」です。
象牙は、柔らかいので使っていくうちに箸先が磨り減っていく傾向があるので、箸先に銀を使うことによって、消耗を防いでいます。
もちろん、夏野では、全部象牙でできたお箸もお取扱していますが、象牙のお箸は、長年使うと反ってしまったり、黄ばんできたりすることが多いようです。
象牙自体、ご存知のように取引に規制がありますし、非常に高価なものですが、ご年輩のお客様で「やはり、象牙のお箸が良い。」という方も、たまにいらっしゃいます。
象牙のお箸を使えば、もしかしたら、中国の皇帝の気分を味わえるかもしれませんね?